「あーもう、やばくない?今日の彼氏とのデート、マジで最高だったんだけど~!」
そう言いながら、カフェのテーブルにどさっと腰を下ろしたのは、私の親友の由紀(22歳)。いつものようにケータイを握りしめ、今日のデートの写真を嬉しそうに見せてくる。私、莉子(21歳)は苦笑いしながらその写真を覗き込んだ。
「へぇ~、由紀の彼氏って結構ガタイいいんだね」
写真に映るのは、由紀とその彼氏・健太(24歳)が映画館で撮った2ショット。健太は由紀よりひと回り大きく、がっしりとした体格が特徴的だった。
「でしょでしょ?この腕、めっちゃ太いんだよ~。抱きしめられた時なんか、もう窒息しそうだったわ」
由紀はそう言うと、頬を赤らめて照れ笑い。私は内心、ちょっと複雑な気分だった。だって実は私、由紀の彼氏・健太のことがちょっと気になってたから。
数週間前、由紀の紹介で初めて会った時から、その存在感にドキッとしてしまった。背が高くて、低い声で優しく話す様子…。あの日から、健太のことが頭から離れなくなってたんだ。
「あ、そうだ!莉子も今度みんなで飲みに行こうよ!健太も友達連れてくるって言ってたし」
「え、私もいいの?」
「もちろん!莉子がいないと楽しくないもん!」
由紀の無邪気な笑顔に、胸がぎゅっと締め付けられる。こんな風に思ってるなんて、絶対にバレちゃダメだ…。
――そして1週間後。
私たちは新宿の居酒屋で合流した。健太とその友達・拓馬(25歳)が既に席についており、由紀はすぐに健太の隣に座る。私は仕方なく拓馬の隣に座ったが、視線は自然と健太に向いてしまう。
「お、莉子ちゃん今日めっちゃ可愛いね」
突然健太が話しかけてきて、私は慌ててグラスを傾ける。
「あ、ありがと…由紀の方がずっと可愛いよ」
「いやいや、莉子も負けてないって。今日のメイク、すごく似合ってる」
健太の笑顔に、胸が高鳴る。由紀はトイレに行ったきりまだ戻ってこない。気づくと、健太が私の方に体を傾けていた。
「実さ…由紀と付き合う前から、莉子のこと気になってたんだよね」
「え…?」
信じられない言葉に、目が点になる。健太はテーブルの下でそっと私の手を握った。
「ダメだよ…由紀が…」
「由紀とは別れるつもりなんだ。俺、本当は莉子が好きだった」
その瞬間、頭が真っ白になった。由紀の笑顔が浮かび、罪悪感が押し寄せる。でも同時に、ずっと憧れていた男からの告白に、体が熱くなっていくのを感じた。
健太はさらに顔を近づけ、耳元で囁く。
「今から拓馬に由紀を気を引かせておいてもらう。その間に…俺たち、ちょっとだけ抜け出そう」
ドキドキが止まらない。悪いとわかっているのに、体が勝手について行ってしまう。健太に手を引かれ、居酒屋の非常階段へ。
暗い階段で、いきなり健太が私を壁に押し付けた。
「ずっと我慢してた…莉子のこの唇…」
そして、強引に唇を奪われる。由紀とキスしてた同じ唇が、今は私のものを貪っている。罪悪感と興奮が入り混じり、体が震える。
「ん…ちゅ…健太さん…だめ…」
「嘘つき。だめだって言いながら、体は熱くなってるじゃないか」
そう言われると、余計に股間がじんわりと濡れていく。健太の手が私のブラウスの中に滑り込み、ブラを押し上げる。
「や…んっ!由紀が戻ってくる…」
「大丈夫、拓馬が引き止めてるから…あ、乳首、めっちゃ敏感だな」
指先で弄られ、思わず声が漏れる。こんな所で…しかも親友の彼氏に…という背徳感が、かえって快感を増幅させる。
「莉子…挿れていいか?」
「え…ここで…?」
「うん、我慢できないんだ。お前のことが好きでたまらない」
ズボンを下ろす音。そして、私のスカートをまくり上げる健太の手。下着をずらされ、一気に貫かれる。
「あっ!んぐ…大きい…」
「由紀とやってる時、いつも莉子のこと考えてた…」
その言葉に、胸が締め付けられるような快感が走る。親友を裏切っているという罪悪感と、憧れの男に抱かれる悦びが入り混じり、理性が崩れていく。
「んあっ…もっと…激しくして…」
「お前、マジでエロいな…由紀よりずっと感じてるじゃん」
階段で腰を打ち付ける音が響く。誰かに見つかるかもしれないという緊張感が、さらに興奮を煽る。
「イく…イっちゃう…あぁっ!」
「俺も…一緒だ…中に出していいか?」
「うん…出して…由紀には内緒だよ…んああっ!」
熱いものが奥で迸り、私はぐったりと健太に抱きついた。
――その後、何事もなかったように席に戻ると、由紀は拓馬と楽しそうに話していた。
「あ~!二人どこ行ってたのよ~!拓馬君面白すぎて、ずっと笑ってたわ!」
由紀の無邪気な笑顔を見て、胸が痛む。でも、健太がテーブルの下で私の手を握り、「今度はホテルに行こう」と囁いた時、またぞろ体が熱くなっていくのを感じたのだった…。
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