「あのさ、ちょっと話聞いてくれる?」
夜の繁華街で、ふと肩を叩かれた。振り向くと、爽やかな笑顔の男性が立っていた。紺のスーツに身を包んだその人は、名刺を差し出しながら「ゆうき、28歳です」と自己紹介。私は思わず「あ、あたし…りこ、25歳」と答えてしまった。
実はその日、バイト先の居酒屋でミスを連発し、落ち込んでいたところだった。普段ならナンパなんて無視するのに、なぜかその夜は足が止まった。ゆうきの「一人で飲むより、誰かと話した方が気分転換になるよ」という言葉に、弱い自分がいた。
2軒目のお店で酔いが回る頃、彼の手が私の膝に触れた。「…っ!」ビクッと跳ねる体。でも引き下がらないその指は、スカートの上からじわりと太ももを撫でていく。「りこちゃん、すごく綺麗だね」と囁かれて、耳の奥が熱くなった。
ホテルのエレベーターで後ろから抱きしめられた時、もう理性は崩れかけていた。「ダメ…こんなこと…」と呟く私の首筋に、彼は熱い息を吹きかける。「大丈夫、誰にもバレないから」その言葉で、最後の抵抗も溶けてしまった。
ベッドに押し倒され、ブラウスのボタンを外される。普段なら絶対に見せない下着(実は昨日買ったばかりの黒いレース)を曝け出し、恥ずかしさで震えていたら、「かわいい…」と笑われた。乳首を舌で弄ばれ「んっ…!」と声が漏れるたび、彼は「もっと聞きたいな」と悪戯に耳朶を噛んだ。
パンツを剥がされ、割れ目を指でなぞられた瞬間、私は自分でも驚くほど濡れていた。「すごいよ…こんなに感じてる」と褒められ、股間からじゅぶっと音がする。クンニで舌を上下に動かされ「あ、そこ…!もっと、もっと…!」と腰を振り上げるなんて、昨日までの私なら想像もできなかった。
「りこちゃんの奥、締まりがすごい…」と喘ぎながら挿入されて、頭が真っ白になった。夫(あ、そういえば結婚してた…)とは全然違う、激しいピストンに「イッちゃう…!」と叫んでしまった。何度イっても止めないその腰遣いで、ベッドはぐちゃぐちゃに濡れ、化粧も涙で崩れていた。
朝、鏡を見て愕然とした。首元に無数のキスマーク、髪はぼさぼさ、でも…なんだか顔が生き生きしてる。「また会おうよ」と後ろから抱きしめられ、私は「…うん」と頷いてしまった。
帰宅後、夫が「おかえり」とテレビを見ながら言った。昨夜の記憶がフラッシュバックし、股間が熱くなった。「…ただいま」ごめんね、でも…またあのホテル行きたいな。なんて思う自分が、ちょっと怖い。
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