「あーもう、高城先輩ってば本当にヤバいんだから…」
21歳の大学3年生、凪咲はサークルルームのソファーで身をよじらせながら、スマホに届いたLINEを何度も読み返していた。画面には高城先輩からのメッセージが光っている。
『今日、夜まで大学に残ってるんだ。原稿の相談があるんだけど、ルームに来てくれないか?』
指先が震える。だって高城先輩、28歳で既婚者なのに…。でも、あの優しい声と、父に似たたばこの香りが忘れられなくて。
「私、ダメな女だなぁ…」
18時を回ったキャンパスはすっかり人気がなくなり、凪咲のハイヒールの音だけが廊下に響く。ルームのドアを開けると、高城先輩が一人、窓際に立っていた。夕焼けに照らされた横顔が、なぜか懐かしくて胸が締め付けられる。
「来てくれたんだ」
低い声が耳元に染み込む。いつの間にか背後に立たれ、肩に手を置かれた。父が幼い私を抱きしめてくれたときみたいに。
「あの…原稿の相談って…」
「うん。ここだよ」
開かれたノートパソコンには、官能小説の描写が。でも視線は画面じゃなくて、先輩の喉仏に釘付け。ネクタイを緩めた首筋に、汗が光っている。
「このシーン、実際に試してみないとわからないと思ってさ」
ぐいっと腰を押し付けられ、長テーブルに手をつく。学生たちがいつも賑やかに使っているあのテーブルに、私がこんな姿で…。
「んっ…!先輩、だめ…」
抵抗する指先を、先輩がゆっくりと絡め取る。ネクタイで手首を縛られる感触が、なぜか安心感を呼び起こす。父の大きな手に包まれた記憶と重なって。
「凪咲ちゃんのこの喘ぎ声、原稿にそのまま使いたいな」
耳朶を舐められながら、ブラウスのボタンが一つ、また一つと外されていく。冷たい空気が肌に触れるたび、乳首がこわばるのがわかる。
「あぁん…!そこ、私…父親と…っ」
「そうか、お父さんと似てるんだ?」
急に強くなった愛撫に、思わず本音が零れる。サークルのみんなが貼ったプリクラが飾ってある壁の前で、スカートをめくり上げられる羞恥。でも一番ヤバいのは、そんな状況でますます濡れていく自分。
「スマホで撮ろうか。凪咲ちゃんが他の男たちに見られてる妄想、してるだろ?」
「やだ…っ!でも…でも…」
カメラのフラッシュに目を細めながら、股間を激しく弄られる。サークルの仲間たちの笑い声が頭をよぎって、ぐちゅぐちゅと音を立てる局部がさらに熱くなる。
「ほら、この机でみんなと飲んでるときも、実はこんなこと考えてたんだろ?」
突き入れられた指が、あからさまに屈折を探る。テーブルに頬を押し付けられて、よだれが垂れるのも構わず喘ぐ。
「お父さんみたいに…っ、優しくしてほしいって…あんっ!」
突然の本番に、爪が机に引っかかる。サークルTシャツの背中部分が汗で透けて、先輩の息遣いがますます荒くなる。父の面影を追い求める罪悪感と、既婚者との不倫の背徳感が混ざり合って…。
「あっ、あっ…!中に出さないでっ…!」
「でも凪咲ちゃん、望んでるんだろ?」
ぎゅっと締め付けられながら、熱いものが注がれる瞬間、涙が溢れた。だって本当は…これが欲しかったんだ。父のように私だけを見つめてくれる、あたたかいぬくもりが。
帰り際、階段の暗がりでまた腕を掴まれる。
「明日のサークルでも…ちゃんと笑ってられる?」
その言葉に、またぞろ股間がじんわり熱くなるのを感じながら、凪咲は俯いた。だって答えはもう決まってるんだもの――
「…バレないように、しましょうね、先輩」
明日から、あのテーブルでみんなと過ごすたび、この秘密が私をどんどん堕としていく。そんな予感に、震える指先でスカートの皺を伸ばすのでした。
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